【和泉市】充填断熱について。
2022/03/02
和泉市に特化した不動産会社、ライフワンホームです。
今回は、充填断熱についてのお話です。
前回、外張り断熱についてのお話をしましたが、新築一戸建てを木造で建てる場合には、充填断熱工法が用いられることが多くあります。
充填断熱工法とは、住宅の壁や床、天井などに、柱の間(壁の内側)に断熱材を入れる方法のことです。
断熱材を壁や天井の内側に入れることで、そこで断熱層を作り、外の気温に影響されず、内側の温度を保つ効果があります。
壁の内側の空間を利用するため、厚みのある断熱材を入れることができ、比較的低コストで施工できる等のメリットがあります。
充填断熱工法は、壁の中のスペースを有効利用でき、敷地面積に影響がありません。
柱などの間に断熱材を入れるため、断熱材用のスペースを新たに設ける必要がなく、敷地面積に影響を与えないのです。
柱の太さの分厚い断熱材を使用できるため、断熱性能を確保できます。
また、充填断熱工法で主に使用されるのは、グラスウールやロックウールなど「火に強い断熱材」なので、 万一の火災時には断熱材が、壁の中に火流が走るのを防ぎます。
グラスウールやロックウールなどは燃えにくいため、延焼を遅らせる役割も果たします。
そして、使用されるグラスウールをはじめとした繊維系断熱材は、断熱材自体が安価なため、比較的低コストで施工ができます。
グラスウールで充填断熱をした場合にかかるコストを「1」とすると、発砲プラスチック系断熱材を使用して外張り断熱をした場合で、同等の断熱性能を得るためにかかるコストは「2.5~3倍」になるといわれています。
柱の奥行分スペースがあるため、厚みのある断熱材を使用できたり、断熱性能が経年劣化しにくく安定していたり、断熱性能が同じ場合、外張り断熱よりもコストが安いなどのメリットがあるのです。
そもそも、断熱材を使う理由として、「外気温と室内の気温の落差を少なくするため」に行われるのですが、では、なぜ「外気温と室内の気温の落差を少なくする」のか。
それは、結露を防ぐためでもあります。
生活結露を防ぐポイントは建物の中に、極端に冷えた場所をつくらないこと。
そのためには建物全体をしっかり断熱し、温度差の少ない環境をつくることが大切です。
瞬間的に大量の水蒸気が発生する炊事や入浴時、やむをえず洗濯物を室内に干す時などには、必ず個別の換気扇をまわす必要があります。
押入れの中や家具の裏側も結露しやすい場所です。
結露は湿度の高い状態が長時間続くと発生しますが、わずかな空気の流れでも結露を防ぐ効果があります。
結露が発生しやすい場所では空気の流れをつくることも有効です。
生活結露が発生しやすいポイントの1つが家具の裏側と押入れ。
家具を壁に密着させると、空気を蓄えた家具が断熱層となり、 冬には暖かい空気が壁まで届かず、壁の表面温度が低下します。
ここに水蒸気がもぐりこむと結露をおこします。
家具の後ろに跡がついたり、カビがはえるのは、このためです。
家具を設置する場合には、壁との間にすき間を設けると壁の表面温度が下がりません。
また、かすかな気流をつくることで、カビの発生を抑制します。
ふとんは人体が毎日放出する水蒸気を溜め込みます。
通常押入れは、建物の北側やコーナー部に配置されることが多いため、低温に保たれがちで、通気性も悪いために結露がおこりやすい箇所です。
布団はなるべくこまめに乾燥させるのが一番。
またスノコなどを使って押入れ内部を通気させることも有効です。
一般的な住宅建築である「木造軸組工法(在来工法)」は、日本で古くから用いられてきた伝統的な建築方法です。
充填断熱工法は、その在来工法に適した断熱方法として早くから発達し、現在も主流となっています。
多くの建築家たちに選ばれ続けてきた信頼ある工法です。
充填断熱にするか外張断熱にするかは、施工性やコスト、さまざまな断熱材の中からどれを選ぶかにも関わり、適材適所で考えることが大切です。
壁には充填断熱を採用し、基礎や屋根には外張断熱を採用するなど、住宅の部位によって使い分けるケースもあるので、和泉市で新築一戸建てを注文住宅で建てる場合には、こまかいところまでご相談ください。
和泉市専門注文住宅
和泉市池田下町1911-1
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