【和泉市】建具について①
2022/04/20
和泉市に特化した不動産会社、ライフワンホームです。
今回は「建具(たてぐ)」のお話です。
最近は建具という言葉は建築業界以外ではあまり使われていないかもしれませんね。
弊社のお客様の中にも、「建具」と聞いても、何のことか分らない方もいらっしゃいました。
建具とは、部屋の仕切りや外部との仕切りに用いる、開け閉めできる戸・障子・襖・窓などの総称のことです。
簡単に言うと扉のことですね。
建具のうち、人の出入りに使われるものが「戸」、採光や通風のために設けられるものが「窓」と呼ばれています 。
ちなみに、玄関などに用いられる引き戸や片開きドアなどを「出入り口建具」、建物の外周に設置された窓などを「窓建具」、門扉やフェンスなどを「外構建具」、そして障子や襖、室内ドアや戸などを「内部建具」と分類しています。
材質としては木質系や金属系、塩化ビニールやポリカーボネートなどの樹脂も素材として使われています。
住宅においては室内の扉はほとんど木質系で、玄関ドアや窓のサッシが金属系です。
一般に木質系の建具は「木製建具」、金属系の建具は「金属製建具」と呼ばれます。
木の場合、一口に「木製」と言っても、さまざまな種類があります。
わかりやすいのは「むく材」という大木から切り出されたまま、接着剤などを使っていない木材です。
他には、板状にした木を接着剤で張り合わせた「合板」や「集成材」、おがくずを圧縮して接着剤などで固めた「木質ボード」などがあります。
木は、あたたかな素材感と、どんな色や素材とも合わせやすく、加工しやすい点がメリットです。
一方で、雨や風、紫外線に弱く劣化が激しい点はデメリットといえます。
むく材の場合、コストが高い点もデメリットと言えるかも知れません。
また、よく乾燥させた木材を使わないと反ってしまうことがあり、注意が必要です 。
アルミは、耐水性が高いため、水のかかる場所に適しています。
玄関扉や勝手口の扉、ガラス窓のフレームなどは代表的なものです。
軽くて取り扱いやすい点もメリットです。
一方で、アルミだけで使用する場合、断熱性が低いというデメリットがあります。
アルミサッシのフレームが結露しやすいのは、アルミの断熱性が低いからです。
建具には、アルミの代わりにサッシのフレームに塩化ビニールを用いたものがあります。
これは「樹脂サッシ」と呼ばれており、アルミに比べて断熱性が高いため結露しにくいのが特徴です。
ポリカーボネートは、軽く、衝撃に強く、透明性が高いため、ガラスの代わりに重宝されます。
ただし、ガラスに比べると傷がつきやすく、コストが割高になります。
木製建具は以前は大工さんが建具を入れる部分の枠を造り、その枠に合わせて建具の職人さんがひとつひとつ製作し、更に現場で削ったりして調整をしていました。
しかしながら現在は、枠と建具がワンセットで工場製作され現場に搬入されます。
製品のクオリティーの均一化が図られコストダウン等の合理化にもつながります。
建具は、開き方によっていくつかの種類に分けることもできます。
代表的なものは、開き戸(ドア)、引き戸、そして折れ戸です。
次回は開き方についてのお話しを。
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